

「獣人タイプのセクサロイド…ですか?」――。
俺の仕事はアンドロイドの開発・研究ってやつだ。金持ちの娯楽用にアンドロイドを作るのが主な仕事内容で、今回もまたムチャな注文をつけられ仕事を請け負った。獣人で少年タイプね…ったく。金持ちの考えはわかんねぇな。ま、とんでもねぇ金が貰えるからいいんだけど……。
プラントの中で眠っている2体のアンドロイドを見ながら煙草を咥える…と、すかさず助手の柏木君が火を点ける。「こいつ等の調整、君にも手伝ってもらうからね」――ポケットから麻酔針を取り、素早く彼の首に刺した。「……あ…博…士!?」。床に倒れた彼の身体を抱き上げてみると思っていた以上に重く、俺はやっとのことで別室まで運んだ。
目が覚めて抵抗されるとやっかいなので、身につけている服を全部脱がしレザーの拘束具を付け、鎖を手枷にかけた。このまま少し楽しみたい気もするが、それは明日にとっておこう。鍛え上げられた筋肉に、レザーの拘束具がよく似合う…軽く頬を撫で、俺は部屋を後にした。
クライアントに納品する期限まであと2ヶ月。
セクサロイドとして機能するまで、調整するには十分な期間だ。