

月刊ゲイ雑誌・G-men No.118、119に掲載された、計6作品の短編小説をセットで配信! 男×男の露出小説を数多く発表する、人気作家・夏田涼介が描く、見られ好き、犯られ好きな雄野郎たちの淫らな夢物語!
■幻想短編小説集1
◎はまわらし
妻子と別れた漁師の男・佐助の家に、若い男がやって来た。旅の途中だというその男・タロウは「泊めてもらうお礼です」と、家事をかいがいしく手伝う。しかし、どこから来てどこへ行くのか、詳細は明かさないのであった。明け方、佐助はふと目を覚ますと、タロウの体を背中から抱いていた。堅くなったモノをタロウの尻にこすりつけている己の姿にはっとして、あわてて寝返りを打とうとしたとき、タロウの手が佐助の手をつかんできて…。
◎素っ裸の攻防
三十一歳、独身、元ラグビー選手の男が、休日に部屋でセンズリをしていると、決まってチャイムが鳴る。「すいません。○○新聞ですが…」毎度の新聞勧誘にうんざりしながら、男は勃起したまま素っ裸で玄関に出る。大抵、相手はそれでビビって退散する。これが男なりの撃退法だったのだ。しかし、今回は様子が違った。ラグビー部の後輩に似たその勧誘員は、「どうでしょうか。短期でけっこうなんで」と、図々しいというか度胸があるというか、まるで逃げ帰る気配がない。そこで男はさらに過激に…。
◎漂流
ビーチレスリングの大会に出場するために、沖縄を訪れた百キロの哲平と九十八キロの真也。試合後、ドライブ中に見つけた浜辺で、白いサポーターパンツ一丁のままゴムボートに乗り込むと、太陽と風と波の心地よさに居眠りしてしまう。二人が目を覚ます頃には、沖合に流されてしまっていた。飲まず食わずの海上で約三日、二人の限界は近づいていた。真也は「最後の悪あがきってやつ、やってみねぇか」と哲平に提案する。それはお互いの精液を飲んで、タンパク質と水分を補おうというものであった。最初は難色を示す哲平だったのだが…。
■幻想短編小説集2
◎月よりの使者
満月の晩、タクヤの家のベランダから、六尺一丁の逞しい男が侵入してきた。男は天界よりの使者・ユメキチで、タクヤが本年度の善良な人間ベストテンの第一位に選ばれ、そのプレゼントとして望みが一つだけ叶うと告げる。タクヤは思い悩んだ後、「俺…。空を飛んでみたい」と望みを伝えるのだった。しかし、それにはユメキチと一緒に飛ぶしか無く、体と体を繋げなければならないようで…。ノンケのタクヤがユメキチのケツに突っ込むわけにいかず、ユメキチがタクヤに挿入することになるのだが…。
◎白のソースで召し上がれ
フォークとナイフを握った紳士たちの目の前に、仰向けに寝かされた全裸の若者が運ばれてきた。若者は、たっぷりと筋肉の付いた水球選手の青年で、陽灼けした肌にきわどく付いた、スイミングパンツの白い跡。その中央で左向きに転がっていたチ○ポが、ふいにムクムクと怒張し、臍に向かって伸びていく。紳士たちは、その勃起にバターを塗り、ナイフを伸ばすのだが…。
◎白バイと露出狂
「お巡りさん。ドロボウです!」公園の植え込みから飛び出した裸の男は、白バイに乗った青いツナギ姿の警官を呼び止める。置いておいた服を全部取られてしまって…と言う男の下半身の性器は、ビンビンに反り返っていた。「あなた、露出狂なの?」「よほど見られ好きなんですね。常習犯ですか」「逮捕されるかもしれないのに」と、警官は男を問い詰めるが、見られ好きの男は股間を我慢汁でヌルヌルに濡らしていた。警官は男の股間を黙って見つめる。その目の前で、男は激しくサオをこすり始め…。
『深夜の公園。灌木の茂みの陰。青いつなぎ姿の白バイ警官を前に、俺は素っ裸でチ○ポをしごく…。そんな夢みたいな願望が、いま叶えられる。
「ス、スゲェ…。あぁ…、たまんないッス!」
股を大きく開き、尻を振る。たっぷり乳首をいじったあと、その左手でキンタマを揉む。両手を使ったセンズリ…。こんな恥ずかしい姿を警官に見られまくってる!
「おおおぉぉっ!」
ひときわ大きくのけぞったとき、茂みの陰から数人の男たちが現れた。』(本文より)