

「勘弁して下さい」
「なぁに言ってんだ。勝手に俺のカプセルでセンズリしやがって」月刊ゲイ雑誌・G-men No.194に掲載された、男×男の露出小説を配信! 露出系小説を数多く発表する人気作家・夏田涼介が描く、サウナ付きカプセルホテルでノンケ野郎の痴態を追い求める男のどエロい体験記!
繁華街のはずれのカプセルホテル。カプセル内には小型のテレビが備わっており、エロビデオが見放題だ。そんなところに宿泊するノンケがすることは決まっている。センズリだ。しかし、カプセルの入口の布製ロールスクリーンは生地が粗く、内部が丸見えである。もちろん利用するノンケは、そんな細かいことを気にするわけがない。しかし、それこそが主人公にとっては、ノンケのセンズリ見放題の天国なのだった。
ある日の夜、主人公は同ホテル内で獲物を物色しつつ、自分が予約した『巣穴』の番号のカプセルに向かった。しかし、そこにはなぜか先客がいた。丸刈り頭の若い男が、布団の上に大の字になって、右手を激しく動かしていたのだ。主人公はその巨根とぶっとい太腿に目を奪われる。「ちくしょう! 男らしい顔しやがって!」男に覗かれていることなど知りもしないその若者は、センズリを続けるのだが…。
不意にロールスクリーンが跳ね上がり、見つめ合う二人。すると若者は「すみません!」と誤るのだった。どうやら、カプセル利用料を払っていない、サウナ利用客である彼が、主人公の『巣穴』に忍び込んでいたらしい。「すぐ出ますから……」と言う彼を主人公は、「いま出るとまずい。さっき従業員がうろついてたから」と制する。そして、彼の肩を抱くようにして、狭いそのカプセルに体を滑り込ませた。密着して添い寝状態になる二人であった。
そんな『巣穴』で、性欲をたぎらせた二匹の獣たちは、どんな淫らな行為に及ぶのだろうか…?
『「我慢汁、出てるぞ」
「やばかったス。寸止めです」
「いきそうだったのか? ……亀頭、ずる剥けじゃんか。めっちゃエラ張ってるし。ぶはは、俺のと同じ」
ほれ、と俺はパンツのゴムを広げてみせる。ギンギンに勃ったチ○ポを見せ付けてやった。男は驚いたように眉を動かした。
「何すか、それ!」
と、パンツの中を覗き込んで来る。
「ははは!」
俺は笑いながらパンツを下ろす。
「デケ……」
男の視線が俺のチ○ポに釘付けになる。自慢のマラだ。指の回らない太さ。長さは二十センチを超える。
「これって……あの……、女のアソコに入るんすか?」
「入るさ。そっちは? ちゃんと入るのか?」
「俺、まだ、入れたことないから……」
「そっか」
俺も同じだ。女にゃあ童貞だよ、とは言えない。ガウンもパンツも脱ぐ。男は無邪気な顔で俺のチ○ポを見る。臍に届きそうなマラを手で弾いて見せると、男はにっと笑った。
周囲のカプセルに人の気配はなかった。俺は、声を低く、だけどなるべく快活に囁く。
「しゃぶってやろうか」
「え?」』(本文より)