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作品紹介
深夜の山奥、標高1,200メートルの天文台。大雪警報で観測合宿のメンバーが次々とキャンセルし、残されたのは大学院生・冬木暁と、彼が密かに想いを寄せる先輩研究者・瀬尾律の二人きり。冬木には誰にも明かせない秘密がある。男の身体に女性器を持つ「カントボーイ」——その事実から逃れるように天文学の世界に没頭し、18年間、自分の身体を殺して生きてきた。宇宙の果てを見つめていれば、自分の身体から目を逸らしていられるから。
だが瀬尾律という男は、冬木の防壁をことごとく見抜く。呼吸の周期で緊張を読み取り、脈拍で嘘を暴く。精密機器を扱うあの長い指が冬木の肌に触れた瞬間、封じ込めてきた身体が一斉に目を覚ます。
氷点下の天文台ドーム、望遠鏡の接眼レンズ越しに見えるオリオン大星雲。宇宙の深淵を覗き込んでいたはずの冬木は、背後から密着する瀬尾の体温に、自分の内側にある別の深淵を暴かれていく。
「頭脳」として生きると決めた青年が、「身体」を知る夜。星の数ほどある快感の在り処を一つ残つ見つけ出され、宇宙よりも深い快楽に堕とされる——知性と肉体、拒絶と渇望が極限まで絡み合うBL官能小説。凍てつく冬山の静寂と、身体の奥から溢れ出す熱の対比が、最後の一行まであなたを離さない。
文字数はハート、濁点など込みで約25,000字ほど。





















