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作品紹介
毎週金曜の深夜一時、匿名ラジオに投稿を送り続ける大学生・ヨルノトリ。画面の向こうのパーソナリティ・秋月悠真の低音は、彼にとって中毒だった。声を聴くだけで身体の奥が疼き、下着が濡れていく——男であるはずの自分の身体が、この人の声にだけ甘く裏切る。偶然の再会は、深夜の下北沢。バーのカウンターで隣に座った男の声が、イヤホンの中の声と重なった瞬間、匿名の殻が音を立てて軋み始める。スマホの画面から正体がバレ、逃げ出そうとした手首を掴んだ秋月の指は、想像よりもずっと熱かった。
防音スタジオという完全な密室。反響しない裸の低音が鼓膜に直接注がれる空間で、「ヨルノトリ」は最後の秘密を差し出すことになる。声に反応して濡れてしまう身体。男として生きてきた自分の、どうしようもない本当のかたち。
嫌悪されるはずだった告白を受け止めたのは、「お前の全部を知りたい」という震える懇願。パーソナリティとしての余裕をかなぐり捨てた秋月の素の声は、ヨルノトリと同じくらい怖がっていた。
声フェチ×秘密体質。匿名の安全圏が崩れた先にある、剥き出しの関係を描くBL官能小説。耳から蕩ける快感と、秘密を受け容れられる歓びが、防音室の静寂の中で溶け合っていく。
文字数はハート、濁点など込みで約15566字ほど。


























