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きちんとしたデートは、これが初めて。サンシャイン水族館で待ち合わせたのは、少し不器用なナオトと、明るくてまっすぐなイクト。ぎこちない距離も、水槽越しの光に照らされて、少しずつ近づいていく。「ナオトくんって、クラゲみたい」「誰が毒持ってんだよ」ふとしたタイミングで交わるキス。手を繋いで、同じキーホルダーを選んで。気がつけば、もう「帰りたくない」って思ってる。シャワーのあと、手にしたペンギンをきっかけに、ナオトがそっとエスコートする夜。「ナオトくん、なんか甘い…」はじめての夜に浮かぶのは、想像よりずっとやさしい温度だった。