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友人に誘われて訪れたクラブ。慣れない空間に戸惑う松中が、ひとりバーカウンターで飲んでいると――「イケメンみーっけ」軽い口調で話しかけてきたのは、ゼンという男だった。女の子目的で来たはずなのに、いつの間にか会話は心地よく、酔いも手伝って、ゼンのペースに巻き込まれていく松中。気づけば、部屋で向かい合っていた。「この状況、なんだと思う?」戸惑いながらも、拒むことはできなかった。そして迎えた朝――記憶が曖昧な松中に、ゼンは微笑みながら囁く。「思い出させてあげよか?」無意識に開かれていく心と体。それは、恋じゃない。でも、確かに特別だった一夜の記憶。
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