関連作品
今日も世界のどこかで、罪なき少年たちは戦火の犠牲となり、時には兵として狩り出され○○行為を強いられ、その命を武器弾薬のごとく消費させられている。シリーズ3作をワンパッケージ化。
戦場リポートVol.1 リズの場合
本文8P挿絵・しん(2枚)
描写・挿絵ともに直接的な性描写は少なく、少年の精神的・肉体的苦痛や不幸にスポットあてた作品。家族を惨殺したそのゲリラに○○的に兵として使われ、○○され、○○行為を強いられるリズ少年の短い物語。戦場リポートVol.2 リオの場合
本文10P
幼い弟の手を引き、悪名高い祖国解放戦線に、志願兵として加わった少年リオ。彼とバディを組む上官は暗い情念を瞳に宿すベテランの傭兵マルタン。彼は戦力として力不足でも、少年とバディを組む。もちろんそれは、彼の特殊な性的嗜好の故だ。
戦いの狭間、蒸し暑いテントハウスで今日もリオを組み敷くマルタン。だが少し、いつもと違っていた。他人の人生になど一片の興味も抱かず、殺戮の日々を過ごしてきた彼が、ふと、リオに向かい問う。
「お前はなぜ、こんな所へ来た? 好き好んで命を捨てに兵士になった?」
Vol.1に比べると性描写も濃厚でドラマ性も高い。不幸シチュにはかわりはないが、残酷描写は控え目。戦場リポートVol.3 焼け跡の正太
本文16P、挿絵1。
シリーズ第三弾は、がらりと雰囲気を変え、舞台は太平洋戦争終戦直後の日本。孤児になってしまった幼い兄弟の悲劇を描く。野坂昭如「火垂るの墓」のパスティッシュで、妹を弟に置き換え、ちょっとしたエロシーンを加えた他は、文体も本家そっくりである。エロスよりも少年の「不幸」「健気」といった要素に惹かれる人向け。