

力と破壊が支配する悪名高き都市国家サドム。「獣王」呼ばれる君主が君臨するサドムでは、毎年「サクリファイス」と呼ばれる武党大会が開かれる。
この大会には「試合に負けた者の身柄が、1年間、勝者に委ねられる」という鉄の掟がある。勝者の恩情で開放される者は稀であり、ほとんどは脱走後に処刑、逃げなかった者は○○、○問されて殺され、残りが○○の一年を生き延びるというものだ。
極めてリスクの高い大会だが、参加者は後を絶たない。なぜなら、優勝者には「獣王」と戦う権利が与えられ、そして勝利すれば新獣王として翌1年、サドム国の王座に座ることが許されるからであった。
だが、現在の「獣王」“マーダル”は、在位すること999年!
悪魔に魂を売ったとも、姿無き亡霊とも噂されるマーダルの見た者は誰もいない。ラストバトルに臨んだ優勝者も、全て行方知れずだった。そしてこのサドムに一人の若者が訪れた。
“ジェス・アーウィン”――失踪した兄“セロス”を探す男。兄がマーダルの居城に拘束されている情報を得た彼は、謎の君主に近づくため、サクリファイス参戦を決意する。