

大学に入ったことをきっかけに、親元を離れ
幼なじみの瑞樹と2人暮らしを始める忍(主人公)。引っ越しの日の晩、新居で片付けをしていた忍は、
たまたま開けた瑞樹の荷物から、膨大な量の女物の
服や化粧品を見つけてしまう。問いただされた瑞樹は、観念して自らの女装趣味を告白。
忍にも女装の楽しみを教え、仲間に誘ってくる。初めての経験に戸惑いながらも、
自分を美しく装う快感に目覚めた忍は
女装世界の深みにはまっていく。「男」と「女」の二重生活で巡り会う人々。
自分の女装趣味を隠しながら送る平穏な生活と
偽りの姿であることを隠しつつ送る刺激的な日々。偽りの人間関係を続ける中で感じる罪悪感と、
だんだんと曖昧になっていく、性に対する意識。揺れる気持ちの狭間で忍が感じたものは、
大好きなあの人への、ただひたすらに純粋な愛だった…。