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「メジャーデビューが決まった」と、敏腕マネージャーとお茶目な事務所社長に告げられた悠介。
ほろ酔い気分で家路に就く悠介の顔は、デビュー後の有名になった自分を想像しニヤケていた。
一方、歩道橋の上に佇む男。
その男は手にしていた紙切れを春の風に乗せ、手にしていた紙切れ全てをばら撒いていた。
その様子に気付いた悠介の足元に飛ばされてきた紙切れ。
よく見るとそれは一万円札だった…。
少し葛藤はあったものの、『歩道橋の男』を捜す事に。
悠介はベンチで独り、うな垂れた男の目の前に、拾った札を差し出した。
すると男は顔を上げ悠介を睨むその眼には――!?