

小早川龍司は、元売れっ子ホスト。
しかし今はそのホストを辞め、好きなパチスロを打ちながら、店から退職金代わりに貰った4LDKのマンションで一人暮らしていた。ある日、ホールで顔見知りになったスロプー(パチスロを生計を立てる無職人)の蒼井悟が財布をすられたことを知る。
悟は帰る家がなく、カプセルホテル暮らしだった。
龍司はしばらく悟を自分のマンションに住まわせるようになるが、そのまま龍司の部屋に住み着いてしまう。さらによく利用するコンビニでバイトする苦学生の西田勇人も詐欺に遭って多額の借金を背負わされたことを知り、その返済の助けになればと彼も自分のマンションの部屋を提供する。
そこにさらに岸本高水というワケありの大学生も加わって、龍司、悟、勇人、高水――、四人の奇妙な同居生活が始まる。