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成人向けライトファンタジー小説、新お気楽ファンタジー第3話を収録。
小説の各シーンに挿絵が添えられております。
コミックマーケット87で頒布させていただきました。新お気楽ファンタジー第三話は、仔狼のクロが主人公。神竜と狼王の間に生まれた半竜半獣のクロ、彼は黒竜と黒狼、両方の姿を持ち、普段は仔狼の姿で暮らしていた。
腹違いの兄ラウルフ王子に獣族の国を任せ、大陸を治める神竜の跡継ぎとして、獣族の魔法学園で日々魔法の勉強に励むクロ。魔法学園での授業が終わると黒竜の姿に変身し、遠く離れた王都と学園都市を行き来する生活を送っていた。
彼は王家の過ちから、王族なのに娼館育ちという波乱に満ちた経歴を持っていた。歓楽街では売れっ子娼夫だったクロは、自分を育ててくれた娼館に恩返しの為に、今でも時々娼館へ通っている。クロはいわゆるお得意様との広い人脈を持ち、王宮に登用されてからは歓楽街の困りごとを引き受けていた。
王都の秋祭りが近づいたある日、クロは王宮魔導士のルーイの元を訪れる。秋祭りに歓楽街で行われる劇の主役を、仔犬のルーイにお願いする為だった。娼館主催の劇という事で、嫌な予感を感じたルーイは尻込みをする。しかし、親友のクロに頼まれては断れないと渋々ながらも承諾する。
クロが企画した劇というのは、とあるおとぎ話を原作にした物だった。平和を脅かす狼の悪魔から、街を守る魔法少女達のお話である。そんなクロが、獣族の国で鳴いたり笑ったり悦んだり。持ち前の元気さで精一杯に生きる日常を描いた作品です。ルーイがクロに自慰行為を見られちゃったり、少年達が衆人環視で兜合わせをさせられちゃったり、悪い狼の王子が白犬の騎士を辱めちゃったり……猪の暴漢に襲われた犬騎士をクロが慰めたりします。