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太平洋上で10か月を過ごすカツオ一本釣り漁船。荒れくれた男たちだけの船内で繰り広げられる淫らで熱い交わり……。そして一人の孤独な男が背負う過去とは。
【あらすじ】
友人の紹介で、調理長としてカツオ漁船に乗り込むことになった達也。前任者の病気による代理で3ヶ月限定という約束だった。
黒潮に乗って移動するカツオの群れを追いかけ、広大な太平洋上で過ごす過酷な日々。達也を待っていたのは、性欲を持て余した屈強な男たちだった。
そんな中、顔に深い傷跡がある、精悍な一人の男・健介。やがて達也は、健介が背負っている壮絶な過去に向き合うことになる。<本文から抜粋>
「大勝丸は、最大積載量五十トンと、カツオ一本釣り漁船にしては比較的小型の部類である。乗員は船のオーナーでもある船頭から見習いまで入れても総勢20人足らず。歳は見たところマチマチだが、さすがみな精悍でいかつい。脚や腕の太さが尋常でないのは、一本釣り漁師特有の体つきだろう。何しろ、カツオ一匹、大きいものだと10キロをゆうに超えるのだ。
男しかいない閉ざされた空間で、容姿に構うことなど面倒だと言わんばかりに無造作に短く刈った髪に、無精髭だけが伸び放題の顔は、みな一様に赤黒く日に焼けて荒くれていた。」<目次>
一、乗船
二、歓迎の3P
三、船員たちの性処理
四、船頭の個室で
五、汚れた褌と嵐の夜
六、機関室での熱い交わり
七、満天の星***
■初出『G-men 240号(2016年3月号)』掲載作を加筆修正。
■「海の男」シリーズ三部作。『父と息子の裸祭』『覗き・刺青の男』に続く第3弾。
■総文字数30000字超。