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俺の教育実習

DiGiket.com同人

メーカー小玉オサム
再生デバイスパソコン, Android, iPhone/iPad
サークル/監督小玉オサム文庫
ジャンルガチ系同人, 小説
形式PDF
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関連作品

『俺の教育実習』

★ ★ ★

「次はいつ会えるんだ?」
先輩はうつむいて、今度は自分のち○ぽとケツの始末をつけながら言った。
「実習おわるまで、ずっと会えないのかよ?」
俺は先輩のことを見ていた。毎度のことながら、ケツをふく仕草がユーモラスで、いやらしい。俺はニヤニヤしながら言った。
「二週間、おあずけッスね」
「本気か、それ?」
先輩はしょぼくれた顔をして、俺に抱きついてきた。百八十の巨体だから、百七十五×七十八の俺をすっぽり抱きすくめてしまう。
「二週間なんて、さびしいぞ。なあ、夜はあいてるんだろ?」
「ダメですよ、朝早いし、放課後もクラブ活動見させてもらうって決めてるんですから。先輩のこと犯ってたら体がもちませんよ」
「べつに毎晩犯ってくれってわけじゃないんだぞ。会うだけだって、おれ、うれしいし」
「でも会えばそういうことになるでしょ? 俺だって、先輩と会ったら、たまんなくなるだろうし」
「ヤスヒロ……」

★ ★ ★

体育大学のサッカー部に所属する主人公が教育実習のため学校に戻る。担当体育教師はガチムチの中年男で、柔道部の顧問をしている。柔道部員の森田はちょっと不良っぽくて主人公に反則技をかけてくるが、実は隠された想いがあって……。

初出『バディ』。たしかこの小説が『バディ』でのデビュー作だったと思います。原稿用紙換算で79枚の中編。

『不倫同士』

★ ★ ★

「んっ……、う」
キスしてきながら、寛太は俺のケツを撫で回し、谷間に指をすべらせてくる。そのごつい指先で肛門を探られると、俺は反射的に体を震わせてしまう。それを面白がっているのか、寛太はいつもことに及ぶ前、しつこく俺の肛門を指先でこすりあげてくる。
昔からこういう関係が多かった。年下の男に好かれる。年上の男と付き合ったのは一度きりだ。どちらにせよ、たいていは自分が抱かれる側になってしまう。吉尾さんだけははじめからなにかが違ったのだ。あの人は俺と同年代で、俺より体のでかい男なのに、自然と俺がリードする形になった。まだ車やトイレでしか関係を持ったことがないから、吉尾さんが後ろまで犯らせるのかよくわからない。しかしあの大男を自分が貫いたらどんな感じになるのか、と考えると興奮してくる。
「ひっ、あっ、……ゆっくりしてくれ」
寛太が俺のスウェットを下ろし、ローションのつけた指を股の間に差し入れていた。俺は壁に手をつき、いくぶんがに股の格好になって、顔を熱くしていた。すぐ横に寛太が立って、俺の腰の辺りにかたくなったところを押しつける。俺はせつない気持ちでそれをわしづかみにする。
今、寛太にされているようなことを、そのままあの男にしてやりたい。
罪深いことばかり頭に浮かんでいた。吉尾さんの後ろに指を入れて、震えるところをじっくりと見てやりたいと想像していた。寛太の指にいたぶられている最中だというのに、吉尾さんのことを考えて興奮していた。

★ ★ ★

長く続いた男同士のカップルが二組。
それぞれ犬を飼い、幸せに暮らしていて、「家族ぐるみの付き合い」を続けている。
なんの不満もない。なのに後の二人に秘密の不倫関係を持っている。
その罪深さから、男たちの性は燃え上がって……。

25周年記念作品。

『しこり』

バツイチの中年男が二丁目のコンビニで若い男と出会い、付き合いはじめる。
二人の関係は順調に進んでいくが、中年男は口内炎に悩んでいる。若い男との交際がうまくいくほどに、それは大きくなり、しこりとなって主人公を悩ませる。
別れた妻と妻に引き取られた息子とは穏やかな関係を続けているし、出会ったばかりの若い彼とのデートは愉しい。案外、うまくいっている人生と思っていたが、口の中のデキモノはどんどん大きくなってきて……。

初出『サムソン』。
映画で言えば大画面でど迫力とか濃厚な大河ドラマ的なものではなく、単館上映作品って雰囲気です。静かで穏やかな読み切り中年クライシス小説。