
関連作品

弁護士隈吉源三(5)
元医者の隈吉が弁護士になり、大塚事務所に入って三年が経っていた。高校の同級生であり、同僚の高山とは男同士の恋の関係が続いている。半同棲生活を送る二人だが、隈吉も自分の部屋を借りていて、その隣部屋に住む少年が隈吉に訴訟の依頼をする。少年は病気で母を亡くしたのだが、病院を医療ミスで訴えてくれと言うのだった。
『弁護士 隈吉源三』シリーズ第五弾。
初出『サムソン』。
雑誌掲載時は前編、中編、後編と分かれていたものを一つにまとめました。
弁護士隈吉源三(6)
四年の交際を経て同棲をはじめた隈吉と高山。同じ法律事務所に勤める弁護士カップルは幸せな生活を送っているように見えた。隈吉は女性への未練を捨て、高山と男同士の将来を考えるようになっていた。しかしある晩、目を覚ますととなりで眠っているはずの高山の姿がない。高山は薄暗い部屋の中で泣きながら一人酒を飲んでいた。
『弁護士 隈吉源三』シリーズ第六弾。
初出『サムソン』。
雑誌掲載時は前編、中編、後編と分かれていたものを一つにまとめました。