
関連作品

『舅の味』
年の離れた妻に請われ、舅と同居をはじめた主人公。見た目も言うことも下品な舅にゾッとしてしまう。舅は畳に寝っ転がって股をかき、放屁するような男。ジャージの前を膨らませた朝勃ちを見せつけて、
「見てみろ、わしなんかこの年でまだこうだぞ。朝はなかなかおさまらん」
と自慢気に言う。
風呂につかっていると、背中を流してやると舅が入ってくる。男に興味などなかった主人公だが、舅の押しの強さに負けて……。
初出『豊満』。二回連載だったものをひとつにまとめてあります。タイトルが変更されています。
『酔っ払いの独り言』
浴びるように酒を飲む落ちぶれた中年作家。
若い頃に書いた数本の作品がカルト的人気を誇るが、その後は鳴かず飛ばずで世の中からは忘れさられている。
そんな冴えない中年男が気晴らしにやってきた売り専バー。
カウンターの向こうに並ぶ若い売り専たちの中で、見栄えはするが変わり者の一人を気に入り、体を重ねる。
事後も甘い雰囲気でいい気分だったが、翌朝、目が覚めると、十年書きためた未発表原稿とともに売り専男は消えていた……。
初出『ジーメン』
三回に分けて連載されたものをひとつにまとめてあります。
『痴○してやる!』
ノンケ男に痴○したい願望のあったゲイの男。それでも理性を働かせて、ほんとにはできないと思い込んでいた。
しかし恋人にフラれ、ひどく酔った夜に勢いに任せて手をのばしてしまう……。
同じ男に求められるなどと考えたこともない、ビビったノンケ男たちにゲイの痴○男が好き放題するお話。
初出『ジーメン』(『SM-Z』だったかもしれません)。
原稿用紙にして112枚の大ボリューム痴○小説。