
関連作品

○校生の僕は自分の性別に対して自信を持てずにいた。
ある日、野球部の部活が早めに終わったことで、いつもよりも早く電車に乗って家に帰った。
電車に揺られて外の景色を見ていると、駅のホームに立つ一人の男が目に飛び込んできた。
二十代後半くらいだろうか、
着ている紺の半袖シャツは筋肉に押し広げられて、少し窮屈そうである。
顔は頬骨がうっすらと出ており、きりっとした目が男らしくて、野性的な印象をうけた。
その男は隣に座ると、
「お前、俺と同じでゲイだろ」
僕はゲイなんだろうか?
童貞君の人生の転機を描いた作品です。
A5版
約11900文字
35ページ