

「選択せよ」
大魔法使いの祖父と、森の奥でひっそりと慎ましく暮らしていた魔法使いのルシル。
ある日、魔法使い狩りに遭う。
住んでいた森や庵を人間に焼かれ、傷を負い、祖父の最後の転送魔法で難を逃れた。転送先は住んでいた森から遠く、誰もいないどこか。
冷たい雨が降りしきり、世界は灰色で、ルシルはぬかるんだ泥の中で死を待っていた。そこへ、二つのものが現れる。
右手からは暖かで優しい光が。
左手からは冷たく、しかし蠱惑的な闇が。
その時、「選択せよ」という言葉が死にかけた魔法使いの頭の中に響いた。
魔法使いは、どちらの手を取るのか。
そして、彼に待ち受ける運命は――。※ご購入時にダウンロードしていただくファイル(1.37GB)以外に、同封ファイルに記述されているURLから追加1ファイル(709MB×1)のダウンロードが必要です。