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飼われた男×男を売った社員、男を検査する男1,2BL

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奥山は、涎を垂らしながら、全身を痙攣させている。半分意識が飛んでいる。目が白目を向いていた。
奥山は小日向を嫌っている。部署も違うし、最近入社したばかりで接点も無く、嫌われる理由がわからない小日向自身は、奥山に好きも嫌いもなかったが、自分を嫌っている人をかわいそうだとか、なんとかしてやらねばだとか、そんな風に思えるような善人ではなく、それにアフターケアの部署は、色も含めた仕事だと事前に知らされているらしいので、特になんとも思わなかった。
性的な快感もなく、ただただ射精した。精子のない射精。ただの肉の反応だ。
それでも上客は満足したらしい。深く頷くと、仕置きは終わったのか、中村が勢いよく奥山の中に入っていた玩具を抜き取った。ぴぴっと壁に血が飛びちった。玩具には、ところどころ血がついていた。裂けた箇所があったのだろう。
奥山は気絶していた。そんな彼を横目で見ながら、小日向は畳んで置いた服に手を伸ばした。
「座ってください」
和泉が丸椅子に座ると、本郷は手袋を装着し和泉の歯に指を入れてぐいと横に引っ張る。歯医者のように、番号を頭の中で唱えながら、各歯の健康状態を確認する。
和泉は目を閉じないまま、じろりと本郷を見ている。とても珍しい客だった。歯医者では目隠しをするように、こういうときは、目をつぶるか、どこでも無いところを見る者が多く、検査する本郷をじぃっと見る者は少なかった。
検査が終わり、本郷が手袋を外し、スタッフに預ける。
「では、次は男性機能の確認に参ります」
本郷が新しい手袋に取り替えると和泉の前に屈み、和泉のズボンのチャックに手を掛ける。
アフターケア(社員A、社員B、飼われた人C、買った人D)
検査1(社員A、検査を受けに来た人E、社員F)
検査2(社員A、検査を受けにきた人G) の話。
計約5000字