
ガチムチストリップ劇場物語
「女にフェラされて二千円ももらえるんすか?」
坂下が叫ぶように言った。
「そうなんだよ」
「金なんかいらねーから、バンバンしゃぶってほしいっすよ」
そう田山がたたみかけた。
「いや、でもね、チケットはもらった方がいいよ、だって男がしゃぶる場合もあるんだからね」
「いやいや、そんな男はいないっしょ」
坂下が笑った
「いや、彫刻家や造形美を追求する人達は直接手や口で、その形や感触を確かめたいらしいから、けっこう男でもしゃぶる人はいるよ」
「まじっすか?」
深山が驚いたように言った。
「まあどっちにしろ目をつぶっていれば男でも女でもわかりゃしないさ、気持ちよけりゃいいよな」
そう田山が坂下と深山に言うと
「それもそうだな、気持ちよけりゃいいか」
そう言って三人で笑った。
「どうだね君たち次のステージも勃起は大丈夫かな?」
「もちろん大丈夫ですよ」
と股間のチ●コを擦りながら坂下が言った
「そうか、それはよかった、では後ツーステージ頑張ってくれな。そうそうこの後は美術館系の人ばかりで女の人はいないけれど大丈夫だよね」
「もちろんオッケーっすよ、目をつぶっていりゃ男も女も関係ねーすよ」
「むしろおっさんりの方がうまいって俺たち話してたんですよ」
「そうかそうか、じゃしっかりたのむよ」
「ウィース!」
三人はよりセクシーにいやらしく腰を振る方法を少しずつマスターしていって、最初のステージより二回目・三回目のステージの方が拍手がより多かった。
「いやいや殴ったりはしないんだ。そんな瞬間的な痛みでは闇の絵は描けないとおっしゃっていてな」
「つまり何をするんですか?」
「いや……つまり言いにくいんだが、君たちが嫌なことをされて、その永続的な苦痛に満ちた顔を描きたいというんだよ」
「嫌なこと?」
「そう、たとえば男なのに男のチ●コをしゃぶるとか、ケツの穴にチ●コを入れられるとか、そういう君たちにとって、とても嫌なことをさせられて、その苦悩に満ちた顔や体を描きたいというんだよ」
三人はさすがに黙ってしまった。
——男にチ●コをしゃぶられるのはもう慣れてきてはいたが、自分が男のチ●コをしゃぶるというのは果たしてできるだろうか、ましてケツにチ●コを入れられるなんて……ようするに「オカマを掘られる」ということだよな…… そんなこと本当にできるんだろうか……
そんな思いが三人の心の中をよぎっていた。