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登場人物
●継雨(つぐさめ)
Ω(オメガ)18歳、村の外を知らない美しい青年
白髪碧眼、肌が異様に白く、どこか人外的な雰囲気を纏う
発情期が来ないため“外れのΩ”として村では半ば幽閉されて育った
幼い頃から夜な夜な“声”を聞く
痛みに弱く、快楽にも極端に敏感
●律(りつ)
α(アルファ)25歳、政府機関から逃げてきた研究者
黒髪、切れ長の瞳で理知的
実は“Ωの発情を意図的に引き出す薬”の開発に関わっていた過去を持つ
継雨に出会ったことで、本能が暴走し始める
支配欲が強く、独占的
■あらすじ
人里離れた山奥にある、霧に包まれた村「籠ノ村」。
そこで暮らす若きΩ・継雨(つぐさめ)は、生まれてから一度も発情したことがなかった。
「外界と関わるな」という村の掟の中、継雨は自分の身体に起こる変化と、何かを監視するような“目”におびえながら日々を送っていた。
ある満月の夜、村に迷い込んできた青年・律(りつ)は、実はαの異端者であり、政府から逃れてきた男だった。
運命的に引かれ合うふたり。しかしこの村には“人ならぬ存在”と“封印された真実”が眠っていた──。理性と本能の狭間で、ふたりは快楽に堕ちていく。
そして、終焉の夜──赫き月が満ちるとき、真実の愛が目を覚ます。14952文字
58ページ