
元禄風呂三助物語
三助の仕事は松竹梅の札ほかに、特札というのがあった。
梅札はお客さんの背中を丁寧に石鹸をつけて洗い流すと言う仕事である。
竹札は風呂屋の横に小部屋があり、ちょうど人が一人寝れる位の台があって、そこに横になってもらって、体中をくまなく洗うのが竹札の仕事である。
もちろん全身を洗う約束なので、菊座や男根も丁寧に洗った。
そして松札は竹札と同じように体中をきれいに洗った後にサービスで、お客様の菊座を舐めたり、一物を咥えて尺八をしてお客様に気持ちよく射精してもらうのが松札の仕事であった。もちろん精子は口の中に出すのだが、その精子は特に指示がなければそっと吐き出していいのだが、時には小銭を出すから飲むところを見せてほしいという依頼もあった。最初の頃は躊躇っていたが、少しずつ慣れて行って、そういう指示が出た場合でも躊躇わず飲めるようになっていくには随分時間がかかった。
そして特札と言うのは、お客様によってどちらかに分かれるのだが、尺八が終わった後に、俺の菊座に客が一物を入れて俺の菊座を使って射精するか、または俺がお客様の菊座に入れて、お客様の中に俺が射精をするか、どちらかを選ぶことになっていた。
もちろん松竹梅の札を買う人は皆どういうことが行われているかわかっていたが、誰も詮索はしないのが大人の美徳であった。
俺は体がでかく筋肉質だったので、多くのお客さんが俺の体が気に入ってくれて三助の仕事をたくさん指名してくれた。
俺は給料の他に三助やった分の歩合の手当ても貰えたので、お袋に結構な金を送ることができたのでよかったと思っている。
しかし三助なった当初は本当に面食らった。旦那様から松竹梅の札について説明があったときにはもう本当にびっくりして、仕事を辞めて、郷里に帰ろうかと思ったほどだった。
しかしお客さんは皆本当にいい人で、そして男の人なのに男が好きだと言う人もこの世の中にはいて、で、日本は昔からそういう男色とか衆道の契りとかをとても大切にしてきた文化があると教わって、自分は初めてそういうことがこの世の中にあることを知った。
つまり自分は女と言うものを知る前に、男との肉体関係と言うものを覚えてしまったのだ。
しかし、女に興味がないと言うことではない。早く女とやってみたいが、自分には女を買いに行くだけの金はないし、こんなに毎日休みなく仕事をしてたら女の人と出会うこともないし、自分が当分は童貞のままだろうなぁと思っていた。——————————————————-
このように俺の日々は続いていくのだが、やっぱり最初の頃は松札はきつかった。
特に越後屋の旦那が俺を気に入ってくれて、ほぼほとんど松札指名であったが、気分によっては特札になる時もあった。
「与助、越後屋さんは今日は松札だからね」
と言われて、
「わかりました」
と言って、頃合いを見て、越後屋さんを小部屋の方へ案内した。
体中をきれいに洗った後、竹札の時に使っていた昆布の液体も今日は使わない。なぜなら昆布の液の代わりが俺の唾液だからである。
きれいに睾丸や一物を洗い終わる頃には、越後屋さんの一物はギンギンに勃起していた。そして石鹸をきれいに洗い流した後、自分はまず越後屋さんの睾丸を舐め、その後は太腿を大きく持ち上げて、菊座を丁寧に舐めた後、今度は一物を下からペロペロと舐め上げ、特に亀頭の裏筋が感じるらしく、そこを綿密に丁寧に舐め上げた後、パクリと亀頭を咥え込み、最初はゆっくりと頭を上下させて、一物と口の中の肉壁の間に隙間を空けず、すっぽんのように、一度食いついたら離れない位の勢いで吸いあげながら、頭を上下させると、越後屋さんは、
「ウーン、ウーン、いいぞ、いいぞ、気持ちいいぞ」
と声を出し始める。そして一物が最高に膨らむとそろそろ快楽の頂点が近づいていることがわかる。そしてその後は大声を出しながら、俺の口の中にすごい夥しい量の精子を放出してきた。
もちろん精子は後で吐き出して良いのだが、時々越後屋さんは
「後で小銭やるから全部飲み干してくれるかい」
と最初に言われた時は俺はびっくりしたけど、やっぱりお金は少しでも欲しかったので、我慢して飲み干した。◆挿絵9枚入
*紹介画像、サンブルにAI生成画像を使用しております。