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作品紹介
深夜0時過ぎ。最終電車を逃した大学生の湊は、ホームに滑り込んできた寝台特急に飛び乗ってしまう。切符も金もない。見つからなければ——そう思った矢先、個室の引き戸が開いた。「切符を拝見いたします」
車掌・桐生の低い声。背後で鍵が落ちる音。カチリ。深夜の寝台特急、幅70センチの密室に閉じ込められた湊に、桐生は穏やかな職務口調のまま告げる。
「別の方法で運賃を払っていただくことも、できますよ」
身体検査の名目で白手袋に暴かれたのは、湊が二十一年間隠し続けてきた秘密。ガタンゴトンと揺れる列車のリズムが、そのまま快楽のリズムに変わる。トンネルに入るたびに激しさを増す車掌の手を、湊はもう振り払えない。
終点まであと五時間半。五つのトンネル。逃げ場は、ない。






















