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ナムール帝国には支配階級のα、社会を構成するβ、そして生まれ落ちたときから隔離されるΩがいる。
αである第二皇子のナギは、橋からの転落――事故か謀略か――により窮地に陥るが、見目麗しい黒髪を持つイオに助けられる。
少女と見紛うばかりの容姿にまさかΩかと疑うも、刻印が無いことからβだと安堵する。
イオに不思議と惹かれたナギは、彼を連れ帰ろうと決意した。
ナギもまたイオに惹かれていたが、ここから出てはいけないという不在の父の言葉と葛藤する。
その夜、イオは今までに感じたことのない強烈な衝動に襲われる。
そして、既に寝ていたはずのナギにも同じことが起きていた……50ページの作品です。