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この物語は安全です
祝田 真喜志(いわいだ まきし)は病室で目を覚ました。
いわく、自分は妹の運転する車に同乗中事故に遭い、この二ヶ月近く意識不明だったという。
ショックもなければ、湧き上がるべき悲しみもない。
――解離性健忘。真喜志は事故の後遺症で、自身にまつわる記憶すべてを失っていた。程なく真喜志の病室を訪れたのは、見知らぬ男。
「初めまして、義兄さん。寿山 慶(すやま けい)と言います」
「あなたの、義理の弟です」事故で亡くなった妹の喜々(きき)の、さらに実感に乏しい妹婿の慶。
記憶のない自分にとっては、初対面の赤の他人。しかし慶の温かな人柄に、寄る辺ない真喜志は次第に癒されていく。年上の義弟と、年下の義兄。
妻を喪った男と過去を失った男の、共同生活が始まった。—
ジャンル/回帰不能点BLノベル
傾向/年上×年下(義弟×義兄)
テキスト/約50000字






